- ● スタジオ・ヨギー「ベーシック・トレーニングコース」修了
- ● スタジオ・ヨギー「ティーチャーズ・トレーニングコース」修了
- ● Jonas Westring米国NCBTMB認定Tai Yoga Basic Certification Course(Level1, 2)修了
- ● Paul Grilley Yin Yoga指導者養成コース修了
- ● Paul Grilley Yin Yoga「チャクラと経絡」30時間指導者養成コース修了
- ● Reza Lowitszリストラティブ指導者養成コース修了
- ●スタジオ・ヨギー「パワーピラティス・インターミディ エイトマット ピラティス・ティーチャートレーニングコース(レベル2)」修了
ケガからの悪循環をなくしていきたい
現在は、スタジオ・ヨギーでヨガとピラティスのインストラクターをしているほか、舞台活動や、コンテンポラリーダンスのクラス・ワークショップの指導をしています。ヨガを始めたのは今から11年前。ダンスのワークショップでの出会いがきっかけです。子どものころからダンスをしていますが、ダンスをしていく上での心身のトレーニングとしてヨガを取り入れていました。そのころはケガが続いていた時期で……
リハーサルで負ったケガが完治しないまま次の舞台の本番に出て、また別のケガを引き起こすという負の連鎖。
ところがヨガを始めてから、ケガを克服できたんです。この経験を通して、ヨガを本格的に学ぼうと取り組み始めました。
まずヨガで学んだのは、心身に対する認識と感覚。身体の内側のはかり知れない可能性や心の声が聞けるようになりました。それまでの私はがんばり過ぎてしまうところがあり、その性格がケガにつながる原因でした。でも、自分の体が無理をする手前の段階で気づけるようになったんです。これはとても大きな発見でしたね。
同じようにケガの悪循環に苦しむダンサーは多いので、最初は「後輩のダンサーたちに教えたい」と考え、スタジオ・ヨギーのベーシック・トレーニングコースとティーチャーズ・トレーニングコースを受講しました。
ヨガもピラティスもメソッドはつながっている
始めはダンサーに特化してヨガの指導をしていましたが、次第にダンサーに限らず伝えていきたいと思うようになり、スタジオ・ヨギーのオーディションを受けました。オーディションはダンスで何度も経験済みでしたが、このときのオーディションはまったく別の体験で、声が震えちゃいましたね(笑)。
相手がダンサーでもそうでない方でも、伝えることは一緒。教え方に違いはないし、同じレベルのクラスであれば、それぞれの運動能力に関わらずヨガの学びに差はありません。ヨガはポーズの「形」を取れることが重要ではなく、心身の内側を感じる「感覚」が大事ですから。
ヨガ以前からダンスの身体トレーニングに取り入れていたピラティスを、改めて深く学び始めたのは約3年前。
パワーピラティスのティーチャートレーニングコースを受講しました。そして2010年から、スタジオ・ヨギーでピラティスのクラスも受け持つことに。ヨガを教え始めたときもそうでしたが、私が身体についての知識を学び始める理由は、身体の勉強が好きで、自分の身体作りに役立てたいから。そして次に、自分がいいと思ったものを人と共有したいと思うのです。教えることによって、私も自身への意識を高め、勉強し続けることができます。
ヨガとピラティス、それぞれ異なるものを教えているという意識はありません。身体を動かすメソッドに境界線はなく、それぞれ確立された信念こそありますが、最終的にはつながっていると思います。
ヨガで教える身体の使い方は、身体の内側を意識するという点でピラティスと同じ。また、ピラティスは筋トレのイメージが強いかもしれませんが、トレーニングを継続していく中ではヨガのように精神的な心へのアプローチもあります。身体と心は繋がっていますから。なにより私自身、身体についての役立つ教えは、境界線を引いて範囲を狭めることなく取り入れていきたいんです。教える上でもいろいろな角度から見られますし、生徒さんにもさまざまな考えを伝えられると思っています。
インストラクターとして、ダンサーとして
インストラクターの仕事を始めたばかりのころは、トレーニングコースで学んだ内容をクラスで実践することを理想としていました。でもなかなか時間内に終わらず、大変でした。多分、やりたいことを詰め込みすぎたり、ここまでやらなきゃ終われないと決めつけたりしていたのが原因。欲張らずに、最近では、「今日はここまででいいかな」とその場でフレキシブルに決められるようになりました。おそらく肩の力が抜けたのでしょうね。
同じマニュアルを学んだ全員が同じ指導をするのでなく、それぞれ個性ある指導でいいんですよね。今は、自分のスタイルで伝えられることを伝えています。
ヨガでもピラティスでも、自身の内側に意識を向け集中することが大切なので、どちらのクラスでも、生徒さんに対する心がけは同じです。まずは自分の心と身体がどんな状況なのかを感じて、それを受け入れてもらうこと。そしてその場に集中してもらうこと。集中できていない生徒さんの様子は見ていてよくわかるので、私なりに考えながら声をかけるようにしています。クラス全体の集中力が高まり、エネルギーが満ちるのを感じられたときはとてもうれしいです。
スタジオ・ヨギーのスタジオは、スタジオスタッフによっていつも清潔にされており、とても感謝しています。
当たり前のようにきれいに揃ったブランケットを見るたび、整理整頓の素晴らしさにも感心しきり。お客さまをよりよい環境で迎えたいという気持ちの表れ、これこそヨガ的行為ですから。このようによりよい環境の下で、少しでも多くの方々にヨガの素晴らしさをお伝えできるよう、これからも勉強し続け知識を深めていきたいと思っています。全国のどこのスタジオ・ヨギーへ行っても、それぞれの場所で違ったよさがあるので、あちこち行けるのも楽しみのひとつですね。
今後もインストラクターの仕事も、ダンスの舞台活動も充実させていきたい。最近ダンスのほうでは、私が振付・演出も手掛け、生演奏とコラボした公演を行っています。ダンサーとして出演するだけでなく、そのような自身の企画も続けていきたいと思っています。基本は、目指す目標を先に立てるのでなく、ヨガやピラティスの指導でも、自分のトレーニングでも、ダンスでも、そのとき、その瞬間にできることをしっかりと確実にやっていきたいですね。あえて言うなら、「今を生きる」というのが日々の目標かもしれません。